LUMIN 新製品試聴。続いては 個人的に U2 MINI より危険度が高い U1X です。
その恐ろしく良い音でいたいけな48歳独身の私の心をここずっと惑わし続けているあの X1 から(ざっくり言えば)DAC部を取り除いたのが U1X だとお伝えすれば、私の不安の程もお察しいただけるのではあるまいか。
前回の NODE 2i と U2 MINI の対決試聴時と同様、まずエベーヌSQ のライブから聴いてみると
もう全然違う(^^;)。NODE 2i と U2 MINI との音の差は、U1X と U2 MINI とのそれの10分の1くらいしか無かったんじゃないか。NODE 2i と U2 MINI だって全然違ってたんですが・・。
ライブ録音なので空間情報が多いこのアルバム、再生が始まった瞬間から演奏が始まる前までの空間情報だけで NODE 2i とは勿論 U2 MINI と比べても次元の違いを聴き手に身体でわからせますね。演奏が始まる前に演奏家と聴衆が漂わせる緊張感が、6畳間でスピーカーを前にする聴き手の私に今までより明らかにヴィヴィッドに伝わるんです。・・ってトラポでこんなに変わるんかい。。
ビヨンセの屋外ライブも、ビヨンセの登場を待つ聴衆のざわめきから伝わる期待感が質量共に全然違うし、
ブラス・ドラム隊の演奏からは爽やかなまでに直球なパッションが、変化球な感情表現に無駄に慣れた聴き手に逆に見事に突き刺さる。
オーティス・レディングは U2 MINI ではその音像の太さ・濃さ・立体感と、さざ波の実在感に驚きましたが、U1X だと更にヴォーカルもさざ波も口笛もベースも鮮度がまるで違う。聴き慣れた古い音源をオリジナル盤で初めて聴いたときと同じ種類の驚きとでも言うか・・。
そして バレンボイム指揮のブルックナー1番は、ノイズフロアの圧倒的な低さと瞬間的な爆発力が冒頭のクレシェンドの意義をやはり身体でわからせる。だけでなく、
やはり鮮度の高さですね・・録音制作から再生に至る過程を取り払った感じとでも言うんでしょうか、空気感が極めて鮮やかなので文字通り大ホールの聴衆の1人になったような心地すらします。
これはもっと他にも聴かねば。今も夢で私をさいなむ X1 に、U1X + Marantz SA-10 でどこまで迫れるのかが個人的に気になり過ぎる。というわけで②に続きます。最近てんやで持ち帰り頼むときは半熟卵をつけるS田でした。