光LANきっかけで Toslink を聴き直していますが、じゃあ S/PDIF と比較するとどうなんでしょうか?
という訳で前回そのまさかの本気な造り込みと音で驚かせた 米DH LABS の Toslinkケーブル Glass Master を、同社の S/PDIFケーブル D-750 Digital RCA と比較試聴してみましょう。
実はこの D-750、いつも我が家で使ってるんですけどね笑。けーぶる舎さんのHPを読むと入門クラスの価格なのに内容が本気過ぎる D-750 は音が超ハイコスパなもんで。
ひととおり D-750 で聴いてみます。
それでは同じ曲を Glass Master に繋ぎ換えて聴いてみましょう。
ウルフ・ヘルシャー。・・D-750 のときはもっとオンマイク気味でしかもヴァイオリンがキツめでした。対して Glass Master だとオフマイク気味でヴァイオリンのキツさが緩和。ある意味わかり易く?たとえるなら D-750 は PCM っぽく Glass Master は DSD っぽい。ここは好みが分かれるか?
キャロル・キング。冒頭から断然低いノイズフロア。D-750 のときは各音像がなぜかスピーカー間に集まっていたことが判る。つまり Glass Master だと各音像が水平方向に拡がって展開する。キャロル・キングのヴォーカルから雑味が消えてウェットになる。
そして Glass Master にするとエベーヌはノイズフロアが下がったからなのかライブ録音空間の容積が増える。ヴァイオリンのキツさもやはり緩和。
・・Glass Master いいですね。これも聴いてみます。
同じ曲を D-750 に繋ぎ換えて聴く。
このアルバムはCDで相当沢山聴いてるんですが、キツめの質感で腰高に描かれがちなヴィオラ・ダ・ガンバ からGlass Master だと程よくキツさが取れ胴鳴りも豊かになる。録音空間の空気も明らかに増えましたね。。
以上、
今回は DH LABS の S/PDIF と Toslink で比較しましたが、この勝負は Toslink Glass Master の勝ち(私の好みも当然入ってますが)。ただ勿論、D-750 よりハイグレードな S/PDIF ならまたどうなるかわからない。例えば今回と同じ DH LABS なら D-750 Digital RCA Progressive が出たらわからない(もし出たらまた比較したい笑)し、現行ならやはり JORMA DIGITAL の方が Glass Master より良い可能性がある。
なので結論としては、Toslink も「いいモノ」は S/PDIF に負けないどころか勝つ可能性がある。ということになりますね。USB出力がないネットワークプレーヤーは多いですが、光で出力することは最初から全く考えず S/PDIF ケーブルを何にするかだけ悩む方が多いかも知れません笑。しかし Toslink も選択肢に加える価値はあります。光LAN同様にグラウンドノイズをシャットアウトできるしそんなに高くないし笑。 S田でした。