ドイツに続きスペインをも撃破して日本が決勝トーナメントに進出。私はサッカーに(も)疎いのでその凄さがいまいちピンと来ませんが、
WADAX の Atlantis REFERENCE DAC に 例えば audio-technica の AT-DAC100 がブラインド試聴比較で勝っちゃったようなものならたしかに大事件!!
しかし今の日本代表の実力は Esoteric の Grandioso D1X 級でしょ!なんならそれに G1X加えちゃったんじゃないの?日本代表。そりゃ WADAX に勝っても全然おかしくないよ。 なんで DAC比較なのかよくわかりませんがいや何ならケーブル比較で Fono Acustica 出してもいいんですがそもそもやはりサッカーに(も)無知なのでクレーム入る前にこのへんで止めておきましょう。前回そのレベチな実在感で私を圧倒した DH Labs のフラッグシップ、Revelation Pure で今回はクラシックを聴くのです。
オラモ指揮のシベリウス2番。ヒンヤリとした温度感の弦のブレンドが極上の艶やか・滑らかな質感で酔わせるこの録音。ただオーディオ的に圧倒するだけのケーブルならこの質感を尊重するのではなく、せっかくのブレンドを解き、1音1音を無駄に拡大・強調することで高解像度をこれでもかとひけらかすところですが、Revelation Pure は弦のブレンドはそのままに、艶やか・滑らかな質感それ自体の生々しさ、実在感を高めます。気持ち良く酔わせるのだけど凄味があるので「音楽的な」緊張感を聴き手に覚えさせる。
ミンコフスキのヨハネには驚いた。低音の芯に力感が漲る。彫りが深い。鋭角的なテンポと抑揚表現が彫りの深さをも得てしまうと・・これは改めて全曲聴きなおさねばなるまい。。
スクリデのシューマンは春の陽気に干した布団みたいな管弦の質感が私は好きなのですが、Revelation Pureで聴くとスクリデのヴァイオリンの濃さに驚かされる。勿論管弦の質感は変わらず気持ち良いまま。
いつものデリカシーチェック用フルネはオラモ、スクリデ同様。フルネ1流の艶やかでふくよか、抑揚豊かな弦楽器群がたまらない。。
最近改めて聴いて驚いているリフシッツ。ホールに響きゆくピアノの音を、他ならぬピアニスト自身がなんとも美味しそう~に舌で味わいながら演奏するかのようなこの録音が、Revelation Pure だと残響が減衰しきって完全に消えるまでの時間が長引く形で臨場感を増すので、料理の量は増えてないけど味わう時間が増えたような?気がする。
ヘレヴェッヘ指揮のこのベートーヴェン9番は驚異の名演。・・もう私にはとにかく Revelation Pure でこの録音を聴いてみてくださいとしか言えない。
シフによるベートーヴェンのピアノソナタ全集。これは今まで私のシステムでどうしてもしっくりくる再生ができなかったアルバムでしたが、、Revelation Pure はパワーアンプではなくラインケーブルなのにシフの打鍵の強弱を正しく描き分ける為に必要だったらしい低域の制動力を与えてくれたようです。全くおかしな話ですが笑、上流の伝送ロスというものは下流の性能にもかように大きく響くということなのでしょう。。
つくづくケーブルは奥深い。次戦のクロアチアには Sonitus Acoustics というアコースティックパネルメーカーくらいしかないみたいですね。オーディオアクセサリー大国日本の敵ではない。ルームアコースティックだけでもアコリバや日東紡やクライナを擁する日本の8強入りは間違いないと踏んでいるS田でした。